変形性股関節症のこと

変形性股関節のこと Vol.5(気になるあの子)

イタム君

変形性股関節のこと Vol.5(気になるあの子)

今回のブログはこれまでの「変形性股関節症 Vol.1~4」の続きになります。
「変形性股関節のこと」シリーズVol.1はこちら
前回の記事「変形性股関節のこと Vol.4」はこちら

痛みが強い間は・・・


痛みが強い間は、「痛み」というものはどちかと言うと、自分にとってただただマイナスな存在でした。
「どうして痛むようになったのか」、などに思いが至らず、ただただ痛みが勝手に自分の元へやってきて、困らせているとでも思っていました。
それが、歌舞伎出演をきっかけに、痛みが落ち着いてくるにつれ、だんだんどういう状況になると痛みがひどくなるかがわかるようになってきました。

歌舞伎で痛みが軽くなったお話を書いたブログ「変形性股関節のこと Vol.3(自分で治す!!!)」はこちらをご覧ください。


少し痛みが取れてきたおかげで、自分が抱える痛みと対話できる余裕が生まれたのだと思います。

股関節痛む君


「変形性股関節症のこと」のアイキャッチ画像に出てくるこの子は・・・

股関節イタム君


私が今対話している、股関節「イタム」君です。
(※イタム君は直接見えませんが、受ける印象から絵を書いてみました。)


痛みが強い間は、ずーっと私が無視していたため、最初「イタム」君は少しお怒りで、背を向けていました。

背を向けるイタム君


歌舞伎のおかげで痛みが少し改善してくると、逆に痛みが強い日が目立つようになってきました。
そこでようやく私は「イタム」君に尋ねてみました。
「あの・・・、今日はどうしてこんなに痛むんでしょうか?」
すると、「イタム」君は
「昨日、食べすぎたんだよ」
「睡眠不足は大敵だよ」
「最近、運動不足だね」
「ストレスが原因だよ」
「最近便秘気味だよね」
などと、ちょっとずつ教えてくれるようになりました。
「ようやく僕の存在に気づいたか」と言わんばかりに、少しふてぶてしさを残して、たった一言だけ教えてくれます。

座ったイタム君

 
ようやく身体の声を聞けるようになってきた時には痛みが出てから1年半以上が経過していました。
最大で痛かった時には、身体の声を聞きたいとも思えないような状態で、「とにかく横になりたいけど、横になっても痛い」だったので、そういう痛みは、薬の力を使ってコントロールしてあげた方が良い時もあります。
ただ、長く薬の痛み止めでコントロールしていくだけでなく、少し痛みがおさまっている間だけでも、身体と対話していくことが大切だと思っています。

 
実際、私の身体は私が思っている以上に沢山のSOSを出していました。私自身のことなのに、本人も目を向けなければ気がつかないのが、難点です。
私は実際に声が聞こえたり、見えたりするわけではありませんが、痛みが強くなった時に、「その原因は何?」と考えると、ぽっと頭に思い浮かびます。
その思い浮かんだ言葉は「イタム」君からもらっていると妄想しています。

考え方が変わってくる


「イタム」君からの一言アドバイスがあると、確かに自分の生活習慣・生活態度が股関節の痛みと直結していることがわかります。
私の場合、「股関節の痛み」というのは、単なる股関節の病気というだけでなく、私自身の「全身の健康のバロメーター」なのだと気がつきました。
「イタム」君のアドバイスを聞きながら、股関節が痛くない生活を目標にすることで、どんどん健康になっていく感じがあるのです。


このことに気づいてから、変型股関節症が私に教えてくれることがとても多いことを自覚し、痛みが出てきてくれたことに、「ありがたいな」と思うようになりました。
正直、「どうして私がこの若さで変形性股関節症に・・・。」と思った時期もありました。
今では、もし「変型股関節症」でなかったら、今後ご紹介していく多くの治療法や考え方に出会えていなかったと思うと、これからの人生においては、「変型股関節症」であったことはむしろプラスで、「変形性股関節症」と歩む人生でよかったと思えます。 


本日も最後まで読んでいてただき、ありがとうございました。
イタム君まで登場し、いよいよ、「この人大丈夫かな?」と思われるかもしれませんが・・・、私にとって自分に起こること、感じたことを素直に書いていくというのがこのブログのテーマでもあるので、勇気を出して私の大切な「イタム」君をご紹介しました。


イタム君と対話しながら、身体を使っていくのは、なかなか楽しいです。身体は正直で、イタム君にとって不快なことがあると、すぐに痛みで警告を出してくれます。イタム君が心地よい身体の使い方をすると、思ったよりも多くの運動ができます。今後も、イタム君と相談しながら、色々なことにチャレンジしながら生活をしていこうと思っています。
「よろしく、イタム君!!」


次回は、東洋医学研究所で出会った素敵な先輩Y先生から教えてもらった「導引法」についてです。是非ご覧ください。


にほんブログ村に登録しています。ランキング形式になっています。
多くの方に読んでいただけたら嬉しいので、
もしよければ、この下のバナーをクリックお願いします!
(クリックすると、にほんブログ村のサイトへアクセスします。)
にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

ABOUT ME
Dr.K
都内在住の30代女性。 内科医として、西洋医学・東洋医学を学び、現在都内で勤務医をしています。 自身が幼少期から気管支喘息、アレルギー体質であり、また大学時代の左前十字靭帯断裂後手術を受け、そして現在、変形性股関節症と向き合っています。 このブログでは、私自身が抱える健康問題に関して、西洋医学・東洋医学・代替療法・民間療法・スピリチュアル的なアプローチなど、興味が湧き、自分で納得したものを取り入れ、その結果をシェアしていきたいと思います。ゆくゆくはHolistic(ホリスティック)医学(=人間をまるごと全体的にみる医学)を提供できる医師を目指しています。